甘露煮のできるまで

その、1

甘露煮せしも
11月後半から、2月までの寒ブナを、大阪や、奈良の天理などの山間の池から、生きたまま運びます。
そのあたりが、全国の釣り堀用の鮒を養殖しています。
もひとつ、四国もあります。
その、養殖の鮒を、釣り堀用のサイズまで大きくなる前に、せしもの甘露煮サイズで、間引きして、運んでもらいます。
それを、地下水で1週間泳いでもらい、ダイエットします。
約1000キロの鮒が、950キロ~900キロまで、減ります。
一割が、糞や、泥で、消えていくということです。
おいしさのための、重要なコストです。
元気のよい鮒が、やはり、おいしい甘露煮となります。

その、2

甘露煮せしも
写真はたまたま一人ですが、2.3人で11月~2月まで、
コツコツと、内臓を出します。
鮒が小さければ、1人1日、約40キロしか出せません。
大きい鮒ですと、120キロ位、内臓を出せるときもあります。
大きいな甘露煮が、多少お安くなっている理由です。
この写真の量は、5キロありませんね。

その、3

甘露煮せしも
臓を出した鮒を、また、一匹、一匹、丁寧に串に刺していきます。
私は、早いほうではありませんが、奥の仲井さんは、とても早いです。
8種類の大きさに分けて、刺していきます。
8種類も分ける理由は、焼き上がりが、均等になるためです。
また、鍋に詰める際、順序よく詰めれば、煮上がりもよくなります。
上手に、早く打てるようになるまで、5年はかかります。

その、4

甘露煮せしも
写真がぼけてますが、これは、10個サイズです。

その、5

甘露煮せしも
焼く前の工程で、串に刺した鮒の両面を乾燥させます。
こうすることによって、魚の反りを防ぎます。
乾燥させないで焼くと、エビぞりのような焼きブナになり、それを煮れば、くずれます。
この乾燥にも、ちょっとしたコツはあります。

その、6

甘露煮せしも
中火の遠火で、ゆっくりと焼き上げていきます。
この火加減と、距離がわかるまで、20年試行錯誤したと、祖父に聞きました。
この作業は、私が一番早くて、上手です。
焼き魚のようにふんわりと焼きあげると、煮くずれします。
カリカリとした、クロワッサンのようなイメージで、焼き上げます。
煮上がりの、色が、ここである程度、きまります。

その、7

甘露煮せしも
ここでは4種類しか写っていませんが、8種類に分けて、約一日さまします。
魚の大きさが、いつも均等とはいきませんから、ここから、鍋に詰めるときの、加減は、
カン!
となります。
一日さました物を、鍋に詰めていきます。
鍋つめで失敗すると、煮上がりで、ほとんどくずれてしまいます。
とっても重要な仕事です。

その、8

甘露煮せしも
あたりまえですが、手作業で、大きい魚から、順序よく詰めていきます。
ここでいい加減ですと、煮くずれしてしまいます。
神経も使いますし、肩がこる大変な仕事です。

その、9

甘露煮せしも
じゃじゃ~~ん!!
きれいでしょ~~。
こうでないと、うまく煮上がらないのですね。
自己満足の瞬間です。
この鍋を、一晩冷凍庫で寝かせます。
本来は秘密ですが、細胞を意識的に壊すことで、煮上がりが、柔らかくなるんですね。
家庭でも、応用効きますよ。
魚の天ぷらとか、一度上げを、冷凍庫。
二度目で、柔らかく、サクット揚がります。

その、10

甘露煮せしも
いよいよ、煮方です。
これは、煮始めて、まだ間もないときです。
せしもでは、約10時間煮ます。
自分の家で、焼きブナを作らないと、とても10時間も煮ることは出来ません。
仮に、購入してきた焼き鮒ですと、10時間煮たら、煮くずれてしまいます。
自家製の焼きブナが、手間は恐ろしくかかりますが、とっても、重要な部分となります。
そして、4種類!!喜界島オーガニック認定砂糖始め、コスタリカ、など、いろいろな地域の砂糖をブレンドし砂糖を3回に分けて入れます。
4種類のブレンドした、どれも蔵出しの醤油を使い、醤油も3回に分けていれます。
お腹のために、オリゴ糖。
やさしい甘味、まろやかな味の愛知、九重味醂。
独特な甘味、青森の麦から作る津軽水飴。
京都の千鳥酢。
赤城水系の地酒。
長野の、寒天。
おだしは、かつを節、さば節、道南さんの昆布、などなど・・・
日本伝統調味料の集大成、まったく無添加調味料の集大成が、せしもの甘露煮です。
それぞれの、職人さんに、感謝。
感謝無くして語れない、せしもの甘露煮です。
ガスの直火も、大きなポイントですよ。
大きな所ですと、蒸気で煮たり出来ます。
ぎりぎりまで、焦げないことと、熱加減が一定なことが、利点です。
直火の方が、焦げたり大変ですが、やっぱり、直火がおいしいですね。

その、11

甘露煮せしも
完成!!   と思いきや・・・・・
ここまで来るまで、約3日!もう一晩、静かにさまします。
完成するのに、4日です、4日!
ぱくっと食べるには、数秒ですが、作るのは4日かかります。
しょっぱいの、甘いの、グロテスクだの、おいしいだの、さんざん、ちょっといいことも、言われたい放題ですが、日本人なら、日本伝統調味料の集大成を、感じながら、深い味を、味わって頂きたいです。
ゆっくりさますのは、おでんの大根がおいしくなる原理と一緒です。
たれが、じんわりじんわり、しみていきます。入院食が食べられない方も、この甘露煮と、御飯なら、食が進むって言う話を、お客様からたくさん頂きます。
有り難いことです。

完成!!

甘露煮せしも
こんなにして、お客様にお出しできたら・・・・最高でしょ~~~
このあとのパッケージ写真は、寂しいですが、送るためには、これくらいしかできませんが、工夫次第で、最高のおもてないしになりますよ。
お茶にも合うし、もちろん、お酒にも・・・暖かいご飯にも・・・
1,260円。180グラム入り。
話を聞けば、大安売りだとおもいます。
原価がかかっていますので、デパート様へ、卸せません。
卸せるときは、宣伝を兼ねたサービスだと考えております。
たまには、あります。
この甘露煮は、こだわり満載、知恵満載です。
といって、天狗鼻で自信満々だと、送ったお客様から、たれが漏れてたり、商品が片寄ったり、なによこれ!!固いし、なによこれ!!
正直、たまにあるんです。固いやつが・・・・・
片寄っちゃうときも・・・・    
お叱り、お受け致しております。
なにか、気になることがありましたら、遠慮無くおっしゃって下さいね。
いい訳ですが・・・・
どうしても、真空パックにしたくないので、配達屋さんの加減で、(人のせい?)商品が片寄るときが、ございます。
取り扱い注意シール、貼ってるのですが。
なにか、よい案がありましたら、教えていただきたいと思っております。
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